2006/05/17

人間は、上が見えているうちが一番幸せ?

最近バリバリバリューというTBSの番組を良く見る。
毎回世のお金持ち達の暮らしぶりと住まいを紹介している。
最近の流行言葉として「セレブ」と言っているが、要はお金持ちのことだ。
「セレブ」って、最初は金持ちの妻って思っていたが、男も含めるんだな。
なんかあまり心地よい言葉に聞こえないのはなぜだろう??
多分僻み根性なのだろうか。

さて、今日の番組では1万円の豚しょうが焼きが紹介されていた。
一般庶民の私からすれば「あほか!」という値段だが、金持ちにとっては1000円、
いや下手すれば100円くらいの価値なのだろう。

相対性理論は有名だが、お金の価値にも相対性がある。
つまり、ある人にとっては1万円のしょうが焼きはとんでもなく”高い”と感じ、
またある人には1万円なんて屁でもないくらい安いと感じているだろう。
割合的にはそういう人は極少数だが・・・。

1万円を安いと感じる人は、一体幾らなら”高い”と感じるのか?
それは金持ち度合いによって違うだろうが、1億なのか100億なのか...。
でも100億円のしょうが焼きが食べたいと思っても、そんなものは絶対に
有り得ないだろう。
あまりに金持ちになってしまうと、上が無くなってしまい、求めるものが
無くなってしまうのではないか。
だから金持ちは800万もする酸素カプセルのような睡眠機だの、物めずらしい
変わっていてそれでいて高価なものばかり買うのだ。

欲しいもの、金の使い道が無くなってしまうことは、庶民には想像も出来ないが
世の金持ち達は、そんな悩みを抱えているのではないか。
だって上が見えないってことは天井にぶち当たってるって事だから。
こんな窮屈な事はないだろう。

人間は実に欲深い生き物だ。上の生活をすれば更に上の生活をしたくなり、
そこから下の生活には絶対戻りたくないと思うのが常だ。
とすれば、上が見えている庶民のそこそこの生活が、一番幸せなのではないか。
少しでも上を目指して、日々働いて稼いで、少しずつ幸せを感じることが一番
幸せなのだ。

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