2011/01/06

マックとユニクロ

今日の日経で、とても興味深い、対照的な記事が出ていた。

<マクドナルド 売上高最高に>
<ユニクロ 売上高5ヵ月連続マイナス>

業界は違えど、共にデフレの象徴であり、牽引役であったマックとユニクロ。

マクドナルドは単価引上の戦略に転じ、前期売上最高値5,427億に。
安い価格で顧客を十分に引きつけておいて、値上げに転ずる。
ただし、単なる値上げではない。
巧みな商品戦略における単価アップなので、顧客は値上げとは思っていない。
試供品モデルに似ているが、戦略のタームは超長期である。
おそらく5年の長期戦略で、「手軽さ」から「上質さ」への転換を図ったと思える。
顧客は(自分含め)まんまとマクドナルドの戦略に引っかかったのだ。

一方、ユニクロはというと、商品戦略の転換に失敗したのか?
同じ戦略は長く続かない、という教訓そのままだ。
ユニクロは「上質さ」への転換を図っていくのか?
はたまた「手軽さ」の土俵で戦い続けるのか・・・
いずれにせよ、過去のようにユニクロは必ず挽回してくると個人的には思う。

マックもユニクロも、長い目で見れば悪い時期もあったが良い時期もあった。
これからもその波を繰り返すのではないか。
まさに山あり谷あり、果敢な挑戦もする。人生そのものを見ているようで、実に親近感が湧く企業だ。

今後の2社の展開が楽しみである。

0 件のコメント: