2011/01/09

『懸賞』とかけて『政治家の公約』と解く

世の中には懸賞が数多ある。

購入の方に○○名抽選でプレゼント、とか、アンケートに答えると抽選でプレゼント、とかいろんな種類がある。
『無料でもらえる』という消費者心理をくすぐり、購入などの行動を起こさせる、いわば、馬の目の前にニンジンぶらさげインセンティブ戦略である。

でもこの懸賞の類い、この世の中で非常にしっくりこないものの一つである。

というのは、本当にプレゼントを送っているのか誰にも分からない。当選者の発表は、商品の発送をもって、としているからだ。10,000名に当たる、と言っておきながら、本当は5,000名かもしれないし、全く送っていないかもしれない。

中学の頃、とあるゲーム雑誌のプレゼント応募をしたら、なんと一番上の賞が当選して、雑誌に名前が掲載されたことがある。
商品は当時は話題だった『メガドライブ本体』
しかし、一カ月待っても二カ月待っても送られてこない。
不思議に思って、雑誌社に電話してみたら、予想もしない返答が返ってきた。
「あの~、本体は品切れなので、他のものでもいいですか~」みたいなふざけた返答。
頭に来たので母親に頼んで文句を言ってもらったら、その担当者はあえなく納得して、結果としてきちんとメガドライブは送られてきた。
しかし、こちらから電話しないでいたら、商品は一生送られて来なかったかもしれない。
昔は当選者の氏名が雑誌などでは公開されていたが、最近は個人情報の絡みもあってか、「商品の発送をもって」に変わってしまった。
これだと本当に当選させているのか?と疑ってしまうのである。

『○○名様にプレゼント!!』と、告知の時だけは大々的に公表しておきながら、その結果は全く公表されない。何とも納得のいかない、しっくりこない、尻切れトンボなのがこの懸賞というシステムだ。

投票前には大々的に告知しておきながら、結果をきちんと公表しない、まさに政治家の公約と同じシステムである。

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